フクロウの性格と行動 Behavior
広島のフクロウカフェ「オウルドベース」では10年以上にわたってさまざまな種・年齢のフクロウを飼育・販売してきました。実際の飼育現場で観察されたフクロウの性格と行動パターンを、具体的な事例とともに解説します。
PERSONALITY 基本的な性格傾向
フクロウの性格を一言で表すなら「ドライでクールビューティー」です。犬のように無条件に懐くわけではなく、どちらかというと猫に近い気ままな関係性を好む動物です。
ただし個体差は非常に大きく、「かまってちゃん」で常に人を求めるタイプと、人にほとんど関心を示さないクールなタイプの両極端に分かれます。同じ種であっても個体によって性格が著しく異なるため、「フクロウはこういう性格」と一括りにすることはできません。
BONDING 人との関わり方と懐きやすさ
「フクロウはなつかない」と言われることがありますが、オウルドベースの経験では愛情を注いだ分だけ伝わる動物です。
インプリント個体の特徴
生後5日程度から刷り込み(インプリント)が入る時期に、人が親代わりとなって一羽一羽丁寧に育てると、大人になっても人が好きで穏やかな個体に育ちます。こうしたインプリント個体は「ベタ慣れ」になり、飼い主の髪を羽繕いする・自ら膝に飛んできて甘える・手からご飯を食べるといった行動を日常的に見せてくれます。
国内ブリード・海外ブリードの差よりも、もともとの性格とどのように育てられたかの方が慣れ具合に大きく影響します。入荷直後と数ヶ月後では性格や行動が大きく変わる個体も珍しくありません。
DAILY BEHAVIOR 日常的な行動パターン
睡眠と活動リズム
フクロウは昼夜を問わず寝たり起きたりを繰り返す動物です。お腹が空けば昼間でもご飯を探し、眠ければ夜でも寝ます。睡眠姿勢は立ったまま眠る「立ち寝」が一般的ですが、腹ばいで地面に寝転がる「アヒル寝」をする個体もいます(雛の頃に多い)。
片足立ち=リラックスのサイン
安静・リラックスしているとき、フクロウは片足を体に引き込んで立つ行動を見せます。これは種を問わず共通して見られる習性で、フクロウが安心してくつろいでいることを示しています。
フクロウドリル
顔をぶんぶん振り回す「フクロウドリル」と呼ばれる行動があります。フクロウは眼球を動かせないため、頭全体を動かして対象物を捉えようとします。興味のあるものをよく見ようとしているサインです。
移動と飛行
室内では「飛ぶ」よりも歩く・走る・ジャンプを組み合わせて移動することが多く、中型以上の個体は特にその傾向が強いです。飛行時は羽音をほとんど立てず、ふわりと優雅に移動するのがフクロウの特徴です。
CURIOSITY 好奇心と遊び行動
フクロウは好奇心旺盛で、ティッシュや新聞紙を見つけるとびりびりと破るいたずらをすることがあります。1羽が始めると他の個体も真似をして行動が伝播するケースも見られます。
おもちゃへの反応は個体差が大きく、積極的に遊ぶ個体もいれば全く興味を示さない個体もいます。クッションを与えても、くつろぐどころか噛むおもちゃとして使うなど、人間の期待通りに行動しないのもフクロウらしさといえます。
Summary
フクロウの性格を理解する3ポイント
- 1.「ドライでクールビューティー」——猫に近い気ままな関係性を好む
- 2.インプリント育雛で「ベタ慣れ」個体に育てられる
- 3.個体差が最大の特徴——同じ種でも性格は大きく異なる
FAQ よくある質問
フクロウはなつきますか? +
フクロウドリルとは何ですか? +
フクロウが片足を上げているのはなぜですか? +
フクロウは夜行性ですか? +
複数頭のフクロウを一緒に飼えますか? +
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SOCIAL 社会的行動と個体間の関係
アログルーミング(相互羽繕い)
相性の良い個体同士では、くちばしで互いに毛づくろいし合う行動が観察されます。一方的にやってあげる「おせっかい派」の個体もいれば、されるがままになっている個体もいます。
縄張り意識と序列
先住個体が優位に立つ場合が多く、新しい個体が加わると既存個体が不機嫌になることもあります。同じサイズの個体同士は友好的になりやすい一方、大きなフクロウが小さいフクロウを苦手とするケースもあります。
嫉妬と愛情表現
ペアを形成した個体は、パートナーが他の個体や人間と接すると噛みつくなどの嫉妬行動を示すことがあります。逆に、なでなでのお返しとして軽く「はむはむ」してくれるのはフクロウの愛情表現のひとつです。